ファイナルファンタジー7の世界を現代の物価にしてみた

FF7のサイバーな世界観に近い日本の街があった

ドラクエのライバルRPGとも言えるFFシリーズですが、その中でも高い人気を誇るのがFF7です。

ドラクエや、それまでのFFシリーズのような中世的なファンタジー要素が薄まり、サイバーパンク的な世界観で大きく差別化が図られて人気を得ました。

この世界観の設定として、企業やコンピューター、銃が出てきたりと、かなり現代的な要素もありつつ、魔法や召喚が行えたりと、ハイブリッドな世界となっています。

ドラクエよりも現実感のあるFF7の世界も現代の物価で見てみると、また新しい発見があるかもしれません。

あくまでお遊びの範疇なので、細かい点の不備はご容赦ください(笑)

ミッドガルと大阪あべのエリアの親和性

本来であれば、米や麦、卵などの食材や食事代などの物価で比較をしたいのですが、FFを含めたRPGには食事という概念があまり存在しません。

そこで、ドラクエシリーズの物価を調べた時と同じように、宿屋の値段で物価の基準を探りたいと思います。

FF7の物語のスタートは「ミッドガル」という都市です。

敵の神羅カンパニーの高層ビルと、その地下プレートに存在する街とスラム街という構成です。

勝手なイメージですが、大阪のあべのハルカスという高層複合ビルと、その近隣には文教地区やドヤ街の新世界がある構図に似ている気がしました。

主人公の拠点は、七番街スラムとなっていて、そこの宿屋の宿泊料金を基準にしてみました。

ここの宿屋が1泊10ギルなので、新世界の簡易宿泊所の料金を1泊800円とすると、1ギル=80円となります。

金額的にも、スラム街の宿泊施設という雰囲気とマッチしているのではないでしょうか。

なお、ミッドガル内部の宿屋は、概ね1泊10ギルで統一されていますが、エリア毎で価格は違います。

ミッドガル八番街スラム10ギル800円
コスタ・デル・ソル200ギル16,000円

 

海辺の観光リゾート地であるコスタ・デル・ソルの宿屋は、さすがに1泊200ギル=16,000円と高めに設定されています。

雰囲気的には、関西であれば淡路島、関東なら伊豆あたりの中堅ホテルの朝食付きぐらいでしょうか。

 

よろず屋なら危険な薬も買える

FF7の世界では、ドラクエの薬草の代わりに「ポーション」が、体力回復アイテムとして登場しています。

瓶に入った栄養ドリンクのようなイメージの商品アイテムです。

FF7の中では、1個50ギル=4.000円で販売されています。現代のユンケルスター50mlが:1本4,237円と同じぐらいです。

これでは、そんなに気軽に飲めません。

ちなみに、2007年に10周年記念として発売されたリアルな「ポーション」は、1個3,980円でしたので、1ギル=80円という物価の基準は正しいようです。

この世界では、「目薬」が市販されていますが、神羅カンパニーが市場を独占しているのか、なかなか割高なイメージです。

また、「興奮剤」や「鎮静剤」など、現代なら法律で禁止されてそうな薬も、普通によろず屋で販売されています。

よろず屋で薬まで買えるなんて、とても新世界の感じも出ています。

目薬50ギル4,000円
興奮剤100ギル8,000円
鎮静剤100ギル8,000円

 

 

霊感商法なみに高価なクリスタル(石英)

FF7では、ティファの武器が素材豊富なので、現代と比較してみます。

初期の武装であるレザーグローブは、1セット120ギル=9,600円と設定されています。

オープンフィンガーグローブが1セット:5,000円ぐらいなので、そこそこ割高な価格設定です。

値段的には、冬のおしゃれアイテムで殴ってるようなものです。

また、この世界では、ダイヤをあしらったグローブよりも、クリスタルの方が2.7倍ほど高いのが特徴で、1セット16,000ギル=1,280,000円です。

強力な硬さを誇るダイヤモンドよりも、魔力を増幅させそうなクリスタルの方が価値が高いようです。

クリスタルが水晶振動子やコンデンサの役割をしているというイメージでしょうか。

しかし「壺」や「水晶玉」を売りつける霊感商法と言われてもしょうがない高価格帯です。

レザーグローブ120ギル9,600円
ダイヤナックル5,800ギル464,000円
クリスタルグラブ16,000ギル1,280,000円

 

ちなみに、エルジュノンという街では、武器として「軍手」「アンブレラ」「モップ」「スーパーボール」「銀玉鉄砲」なども売られています。

もはや品揃えがコーナンやカインズです。もしくは、靴を片方だけでも売っている新世界の露店です。

 

神羅軍事学校は神羅カンパニーのNSC

FF7には、敵モンスターとして、神羅カンパニー所属の警備兵やソルジャーなど人間が出てきます。

スラムがあるような格差の大きい世界なので、下っ端の兵士の価値は低いようで、討伐報酬は1人10ギル=800円となっています。

一番下の警備兵と次のランクの擲弾兵の格差がありすぎて、吉本興業の芸人の舞台ギャラのようです。

警備兵10ギル800円
擲弾兵72ギル5,760円
ソルジャー116ギル9,280円
海兵隊員150ギル12,200円
隊長1,050ギル84,000円
レノ(タークス)3.000ギル240.000円

 

神羅カンパニーは、兵士を育成する「神羅軍事学校」の運営も手掛けています。

そのおかげで、いくらでも兵を供給できる体制ができており、沸くようにでてきます。

その中で能力の高い者は、「タークス」という特殊部隊に所属できます。

まさに、吉本興業が芸人を育成し供給する「NSC」と同じシステムです。

もし神羅カンパニーも学費を生徒から徴収していれば、FF7の吉本ホールディングスです。

まとめ

FF7の世界を現代の物価で見ていくと、面白い見方が色々とできました。

今回、ミッドガルを大阪あべの地区にしてみた事で、さらにFF7の世界観にリアルさや親近感が増した気がします。

アイテムとして「エルメスの靴」が登場し、その買い取り額からみると1足500ギル=40,000円で、現実世界の半額ぐらいです。

いわゆる並行輸入という名のバッタもん(偽ブランド品)の臭いがします。

また、ウータイを奈良、ジュノンは神戸など、こじつけてみると、イメージが膨らんで、また面白いです。

このように、FF7は、ドラクエとは違った解釈ができるので、また新しい楽しみ方ができそうです。

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