ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルドを現代の物価にして、亡国ハイリアの厳しさを知る

滅びた王国に残された人々の生活は厳しい

先日放送されたテレビのゲーム総選挙でも1位に輝いたのが、「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」です。略して「ブレワイ」とも呼ばれている作品です。

ゼルダの伝説は数々のシリーズがありますが、すべての作品に時間的なつながりがあったり、世界線の違うパラレルワールドであったりします。

その色んな時代の色んな世界に現れる英雄の名前がリンクというだけで、同一人物でもなく血縁関係もないというのがゼルダの伝説シリーズの世界観です。

ブレスオブザワイルドは、ゼルダの伝説シリーズの時系列でいうと未来にあたるようです。

この世界では、リンクが仕えていたハイリア王国が、100年前にガノンによって滅ぼされています。

その後、王政が復活することはなく、100年もの間無政府状態が続いています。

ハイリアに住む人々は、魔物にあふれた世界の中で、国や軍に守られる事なく自力で必死に生活をしています。

この無政府状態のハイリアの世界を現代の物価にしてみて考察してみたいと思います。

あくまでお遊びの範疇なので、細かい点の不備はご容赦ください(笑)

馬宿の料金を参考に1ルピーを200円とする

ゼルダの伝説ブレワイには、馬宿という馬を預かってもらい事もできて、別途宿泊もできる施設が各地に多数あります。

宿泊については、ドミトリースタイル(相部屋)で食事は付いていない素泊まりスタイルです。

食事については、宿の前に、焚火に鍋が吊るされているので、そこを無料で利用できるので、長期滞在も可能です。

こうしてみると、まるで現代のユースホステルやゲストハウスのようです。

この馬宿の宿泊料金が、素泊まりの普通ベッドタイプで20ルピーです。

現代のユースホステルの料金が地域によってバラつきがありますが、大体平均すると4,000円前後だったりするので、20ルピー=4,000円と考えると、1ルピー=200円となります。

ちなみに、各地に15ヵ所ある馬宿の料金は、立地に関係なく、普通ベッドタイプ20ルピー、ふかふかベッド40ルピーに統一されていますので、チェーン店方式か組合(ギルド)方式によって運営かもしれません。

こちらを基準にして、ハイリアの物価をみていきます。

 

魔物が溢れた世界での食材は高価

村や町以外のエリアには魔物がウロウロしているため、外での食材の入手には危険が伴います。

海や山、森、川などには食材となるものが自生していて取り放題ではありますが、魔物やガーディアンなどが闊歩しているため危険度が高い状況です。

また、安全な村や町の中には、一応畑などがありますが、狭い土地での栽培のため生産力は高くないようです。

食材の多くは、外の世界での採集が必要になるため、基本的に高価で売買されています。

食材名ルピー
ハイラル米12ルピー2,400円
タバンタ小麦12ルピー2,400円
リンゴ12ルピー2,400円
つるぎバナナ20ルピー4,000円
とりの卵12ルピー2,400円
どんぐり8ルピー1,600円
ハイラルバス24ルピー4,800円
トリ肉32ルピー6,400円
ケモノ肉32ルピー6,400円
ゴーゴーニンジン16ルピー3,200円
マックスラディッシュ32ルピー6,400円

ハイラルの世界では、リンゴがあちこちで自生しているため、米や麦の代わりによく食べられているようです。

環境に合わせてイヌイットが遺伝子的に生肉から必要な栄養素を代謝できるように、ハイリア人はリンゴなどの果糖をエネルギーに変える特別な消化酵素でもあるのかもしれません。

また、炭水化物の取得が少ないせいか、ハイラル人で太った人を見かけません。

畜産農家もいるものの肉類はやはり高価な食材です。

ちなみに、魔物たちが、肉や魚を主食としていることもあり、貴重になりがちかもしれません。

また、農薬を使った農法がないせいか、野菜類も比較的に高めとなっているのが特長的です。

 

武器を購入できない世界

かつてハイラル王国では、日本の銃刀法のように、民間による武器の製造販売が禁止されていたようです。

犯罪および反乱防止のために国によって武器の生産や所持については統制を行っていたと考えられます。

そして、ハイラル王国が消滅した事で、民間に製造能力がなかったため、新規での武器の生産は停止してしまいました。

そのため、武装をするには、ハイラル軍によって放棄された武器を拾うか、魔物から奪う必要があります。

王国が滅びて100年経った世界でも、防具の売買はされているものの、なぜか武器の売買はされていません。

また、ハイラル王国では武器を統制するうえで、民間人による武器の所有だけでなく売買自体も禁止し、加えて宗教上でも禁忌としていたのかもしれません。

そのことも関係するのか、旧ハイラル王国の地域では、魔物たちへの組織的な対策ができていないのが現状のようです。

一方で、ゲルド族やゾーラ族など王や族長がいる地域では、組織的に武器の生産が行われており、兵士は自国の武器で武装しています。

魔物も組織的に村や町を襲うわけでもないので、森の熊のように危険な野生生物というレベル扱いかもしれません。

そう考えると、ハイリアでは、人間と魔物がある意味共存しているとも言えそうです。

中古住宅を購入して夢の一戸建てライフ

ゼルダの伝説ブレスオブザワイルドでは、ハテノ村で中古住宅の購入ができます。

村の目抜き通りより少し離れた立地になりますが、庭付き木造二階建ての中古住宅が30,000ルピー=6,000,000円で購入できます。

解体予定の建物なので、ほぼ土地代だけなので、かなり手ごろな価格となっています。

土地価格的には、現代の地方都市の外れあたりと近いイメージでしょうか。

間取りは、一階部分が10畳、二階部分が5畳と、一人暮らしには広いぐらいです。

内装家具や外構周りも後から注文できますので、リノベーション目的での購入がおススメです。

商品名ルピー
中古家屋(土地付き)30,000ルピー6,000,000円
内装家具+外構周り1,400ルピー280,000円

ただ、キッチンとトイレ、バスは付いていません。

料理については村共同の炊事場がありますし、また屋外に常設されている焚火も利用可能です。

肝心のトイレについては、すぐ側に川があるので天然の水洗トイレとして利用可能です。

そして、風呂の代わりとして、横の池で水浴びも可能です。

6,28,000円ほどで、ハテノ村での住民ライフが満喫できます。

ドッペルゲンガー的に各地に存在する行商人テリー

アイテムや素材などは、村や町以外でも、各地の馬宿付近を拠点に行商をしているテリーという人物から購入ができます。

危険をともなう野外での商業活動ゆえに、商品の値段は村などで購入するよりも、少し高めに設定されています。

この辺りは非常にリアルな設定となっています。

しかし、このテリーは、15ヵ所の馬宿に各一人が必ず常駐しています。

姿かたちが同じなので、前人未到の15つ子か、3年連続の5つ子、5年連続の3つ子などの特殊な事情があるのか謎の多い組織です。

もしくは、プロモーション活動の一環として同じ顔の覆面を被っているだけかもしれません。テリーとは個人名ではなく、伊藤忠のような社名という説もあります。

ちなみに、テリーは異常にカブトムシの買取に執着しており、リンクに執拗に売却を求めてきます。

それを断ると寝込みを襲って奪取する計画まで立てようとするほどですので、どうもホワイトな組織ではなさそうです。

裏ではカブトムシの密売を生業としている可能性があります。

 

まとめ

無政府状態のハイリアの人々の暮らしは、かなり大変そうです。

衣類も、一般的なハイリアの服が24,000円、ハイリアのズボンが18,000円と高めの値段設定になっています。

商品名ルピー
ハイリアの服120ルピー24,000円
ハイリアのズボン90ルピー18,000円
ハイリアのフード60ルピー12,000円

中世のイングランドの農夫のシャツが24,000円ぐらいだそうですので、物価のイメージはそのころに近いかもしれません。

引用:中世ヨーロッパの物価

 

ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルドは、オープンワールドで自由に世界中を行き来できるようになっているので、ガノンを倒してゼルダ姫を救出するという目的を忘れて、一人のハイリア人として生活してみるのも楽しいかもしれません。