Google広告スマートアシストキャンペーンとは
Google広告スマートアシストキャンペーンの概要
Google広告スマートアシストキャンペーン(旧Adwrods EXPRESS)は、簡単に言えば、Google広告キャンペーンの簡易版です。
広告をスタートさせる初期設定が非常に簡単で、その後の運用も基本的にはGoogleのAIにお任せとなります。
店舗のオーナーが、あまりGoogle広告の知識は無いが、自分で少額からリスティング広告を運用をテストしてみたい場合等には、うってつけだと思います。
多額の広告費を使ってマーケティングしたい場合は、本格的な調整が必要となる通常のGoogle広告をリスティング広告の運用会社にお任せするほうが効果が高いと思われます。
スマートアシストキャンペーンのできる事とできない事
スマートアシストキャンペーン | 通常のキャンペーン | |
広告グループ | なし | ある |
予算の設定 | 日額(1ヵ月の上限指定が可能) | 日額 |
配信開始と終了日の設定 | できない | できる |
検索キーワードの登録 | AIが自動で決定 | できる |
検索キーワードの上限クリック単価の設定 | AIが自動で決定 | できる |
検索キーワードのマッチタイプの設定 | できない | できる |
除外キーワードの設定 | 一部できる | できる |
オーディエンスの設定 | できない | できる |
広告毎の表示回数やクリック数の確認 | できない | できる |
広告毎に違うリンク先の設定 | できない | できる |
広告表示オプションの設定 | できない | できる |
配信地域の設定 | できる | できる |
コンバージョンの計測 | できない | できる |
管理画面の違い
スマートアシストキャンペーンの管理画面
キャンペーンの画面にインプレッション、クリック数、費用、検索フレーズ等がすべて一覧表示されています。また、折れ線グラフや円グラフで表示されて見やすくなっています。
通常のキャンペーンの管理画面
管理画面上では、基本的に表形式で数値のみで表示されています。ただ、任意の数値については折れ線グラフで表示をさせる事ができます。
まとめ
スマートアシストキャンペーンは、1つのキャンペーンで設定できるのは1つリンク先となります。
広告は複数作成が可能ですが、リンク先は1つしか指定できません。
またキーワードに関しても任意に指定ができませんが、自社の業種や商品サービス内容を登録(10個まで)する事で、それに沿ったGoogleのAIが自動でキーワードを抽出してくれます。そして、不適当なキーワードの除外は可能です。
ただ、抽出されるキーワードは、日々変動したりしますので、少しやっかいです。
このように、キーワードや広告に関する細かい設定はできませんが、リスティング広告の運用の初心者の方が使うには、ちょうどいい機能の数だと思います。
慣れてきて、もっと設定を駆使して広告の効果を上げたい場合は、通常のキャンペーンへの切り替えをお勧めします。
モリアド代表 中小企業診断士
前職にて企業の海外WEBマーケティングの支援に従事。独立後に中小企業診断士の資格を取得し、主に企業の経営サポートやWEBマーケティングの支援等を行っている。
2019年から、現代のビジネスフレームワークを使って戦国武将を分析する『戦国SWOT®』をスタート。
2022年より、歴史人WEBにて『武将に学ぶ「しくじり」と「教訓」』を連載。
2024年より、マーケトランクにて『歴史の偉人に学ぶマーケティング』を連載。
著書に『SWOT分析による戦国武将の成功と失敗』(ビジネス教育出版社)。