ドラクエ2とドラクエ1の世界を現代の物価で比較してみた

100年後の世界で一番高騰したものは?

前回「ドラクエ1の世界を現代の物価にしてみた」で、ドラクエ1の物価と現代の物価に置き換えてみたところ、多くの方から色々と反応をいただきました。

思ってる以上に、ドラクエシリーズは、魅力のある世界なのだと改めて気づきました。

ただ、物価というのは、一つの時間軸でみるよりも、他の時間軸と比較をした方が、その世界観に深みが増すと思います。

ということで、ドラクエ1の世界から100年後にあたるドラクエ2の世界の物価と比較をしてみたいと思います。

100年後に物価は、どのように推移しているのでしょうか?世界観の変遷とともに見ていきたいと思います。

今回も、世界観を同じくする事から、リメイク版の宿屋をもとにした前回のレート1G=400円をベースにしていきます。

あくまでお遊びの範疇なので、細かい点の不備はご容赦ください(笑)

 

宿屋の料金で物価を見る

ドラクエ2では、前作のアレフガルドから、勇者とローラ姫が新しい大陸へ移民し建国したローレシアから始まります。

世界は、100年間の平和を、邪教の大神官ハーゴンに破られたところから、ストーリーが始まります。

前作のラダトーム城や街のような位置づけである王都ローレシア城には、宿屋が併設されています。

ラダトーム(DQ1)3G1,200円
ローレシア(DQ2)4G1,600円

 

前回と似たようなゲストハウス的な位置づけの宿屋だとすると、33%上昇しているしていると言えそうです。

そして、ローレシアでは、王子であっても領内のサービスの利用には、きちんとお金を払わないといけないところを見ると、規律のある国のようです。

ちなみに、ドラクエ2でも、前作の王都ラダトーム城が出てきます。

こちらに併設されている宿屋は、逆に1泊2G=800円33%下落しており、周辺エリアの宿屋の料金からしてもかなり低い価格設定です。

800円になると、大阪の日雇労働者の方々がよく利用される簡易宿泊所レベルです。

城の近隣に竜王のひ孫がいる事で、治安が悪いエリアというイメージを持たれて、人気がないのかもしれません。

かつてあった町や村も消滅しており、王都ラダトーム及びアレフガルドは、この時代には廃れているようです。

 

たけざお以上にひのきのぼうの割高感がすごい

ドラクエ1で、最弱の武器たけざおは、1本4,000円と、かなり割高感がありました。

しかし、ドラクエ2では、たけざおに代わって「ひのきの棒」という最弱の新商品が投入されております。

最弱の武器にも、時代によって、流行り廃りがあるのかもしれません。

たけざお(DQ1)10G4,000円
ひのきの棒(DQ2)20G8,000円

 

このひのきの棒は、武器屋等では扱われていないため、中古での引き取り価格から、小売価格を調べています。

今、アマゾンで販売されている檜の棒が2本セットで1,280円なので、1本8,000円は割高感が半端ないです。

 

そして、平和が続いた影響か、銅の剣の価格は、大きく下落しています。

銅の剣(DQ1)180G72,000円
銅の剣(DQ2)100G40,000円

 

ほぼ、半額ぐらいに下落していることからも、需要の低下がうかがえます。

しかし、鋼の剣は、1,500G=600,000円で、100年後も同じ1,500G=600,000円を維持していることから、こちらは家に飾ったりインテリアとしての需要があるのかもしれません。

 

平和な時代の防具のトレンド

ぬのの服は、前回は上下のセットアップで20Gで8,000円ほどでしたが、100年後では約30G=12,000円と、1.5倍に値上がりしていました。

また、平和な時代とはいえ、少しは身を守りたいというニーズがあるためか、鎖かたびらは、1.2倍に価格が上昇しています。

ぬのの服(DQ1)20G8,000円
ぬのの服(DQ2)30G12,000円
鎖かたびら(DQ1)300G120,000円
鎖かたびら(DQ2)360G144,000円

 

ただ、昔と比べると身を守る事への関心は落ちているのかもしれません。

その影響は、逆に、防御力高めの鎧に出ており、大幅な価格の下落を招いています。

鋼のよろいは1/3にまで下落し、魔法のよろいは約1/2になって、在庫処分セール的価格になっています。

鎧メーカーの苦しい状況がうかがえます。時代のトレンドは重厚さよりも身軽さのようです。

鋼のよろい(DQ1)3,000G1,200,000円
鋼のよろい(DQ2)1,000G400,000円
魔法のよろい(DQ1)7,700G3,080,000円
魔法のよろい(DQ2)4,300G1,720,000円

 

モンスターの乱獲問題

モンスターは、道具の素材に利用される事も多く、ルーラの魔法の代わりに、遠距離を移動できる「キメラの翼」は人気のアイテムのようです。

以前は、1個:24G=9,600円でしたが、100年後には1個:80G=32,000円と、3.3倍ほど値上がりしています。

道具としての需要は高いようですが、そのニーズに答え過ぎて、乱獲されたのか、ドラクエ2では、キメラは出てきません。

すでに絶滅危惧を通り越して、ほぼ絶滅しているようです。マダガスカルのドードー鳥のようです。

あと、ゴールドマンも乱獲が進んで、この時代には絶滅しているようです。

43gほどしか金を含んでいないのに、ゴールドラッシュのような悲しい結末です。

ちなみに、ドラゴンは、100年経っても相変わらず現代のマグロ1本よりも安いままで、労力の割に金額が見合わなかったのか、100年後にも存在が確認されています。

 

教会の存在の大きさ

ドラクエ1とドラクエ2の中で、一番の大きな変化は、教会の存在です。

100年間の間に、全世界の城や街に教会が建設されるほどに、普及しています。

現代の宗教でも考えられないようなスピードで、その教義が広まったと考えられます。

100年前に世界を救った勇者を神格化したものではなく、何かしら別の神を崇めていて、どこか怪しさも感じます。

また、魂の蘇生や呪いの浄化などを、金銭によって執り行う営利団体の面もあります。

全員死亡した場合には、全所持金の50%を取り上げられた上に、一人だけしか蘇生してもらえません。

かつては、アレフガルドのラダトーム王の特権でしたが、その特権が教会に委譲されている点からも、まるで往年のローマ教皇率いるカトリック教団のようです。

ぱふぱふの料金が2倍に上昇

そして、教会の教義が広まった結果、大きな影響を受けてそうなのは、ぱふぱふです。

このようなサービスは、不浄なものとされ、取り締まりの対象となったのかもしれません。

長い平和の中で繁栄した世界ではニーズが増えて、それに伴って供給も増えてそうでした。

しかし、ぱふぱふ発祥の地のマイラの村を離れ、海を渡った港町のルプガナでしか提供されていません。

しかも、料金は、100年前と比べて、100G=40,000円と2倍の料金に暴騰しています。他の物の値段と比べてもダントツの2倍です。

ぱふぱふ(DQ1)50G20,000円
ぱふぱふ(DQ2)100G40,000円

 

ドラクエ2の世界で、一番高騰したのは、ぱふぱふの値段のようです。

まとめ

ドラクエ1に引き続いて、ドラクエ2の世界を、現代の物価で見てみました。

同じ世界を、時間軸で比較をしてみると、さらに世界観への造詣が深まる気がします。

薬草などは値上がりしており、聖水も3.3倍ほど値上がりしていて、ここにも教会のマージンが乗せられているのかもしれません。

あと、攻撃力が「5」で、2回攻撃できるだけの「はやぶさの剣」が、1本25,000G=1千万円と、メルセデスベンツのEクラスの新車ぐらいの値段がします。

この値段の武器で、モンスターを2回も叩くのは気が引けますし、値段と攻撃力の不釣り合いさは尋常ではないです。

庶民が愛用するこん棒の攻撃力「8」よりも劣っており、ここまでくると、ただのセレブの戯れのような武器です。

このように創り上げられた世界観を現代と比べた時のギャップこそが面白いです。

 

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